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プラセンタとアレルギーの
           意外な関係

森の写真

身体を守るつもりが傷つけてしまう。アレルギーは皮肉な現代の病。

一説によれば日本国民の3割の人がなんらかのアレルギー症を持っているとも言われています。花粉症・アトピー性皮膚炎・気管支ぜんそく・食物アレルギー・薬物アレルギー。
アレルギーが現代病とも文明病とも呼ばれる理由は、近年増加の一途を辿っている事、そして原因が食生活の変化や環境汚染、ストレス社会などにあると見られるからです。しかし食物アレルギーなどは、紀元前の古代ギリシ アの時代からあったという話が伝えられています。 そもそもギリシア語に由来し「普通とは異なる、変化した反応能力」を意味する、アレルギーという言葉が生まれたのは100年ほど前のこと。「普通とは異なる、変化した反応能力」とはどういうことでしょう。
これがまさに、アレルギーの基本的なメカニズムを言い表しています。
私たちの体は、病原菌や有害物質など異物が皮膚や粘膜から侵入すると、これらを退治する免疫システムが働きます。しかしこの本来であれえが、体を守ってくれるはずの免疫システムが過剰に働いてしまい、体にとって害となる作用を及ぼすことがあります。これがアレルギーなのです。つまりアレルギーとは人間が生命を維持していく為に不可欠な機能、免疫によって引き起こされる症状。体を守る機能が逆に体を傷つけてしますとはなんとも皮肉なことです。

解明のきっかけは日本人の発見。しかしいまだに謎が多いメカニズム。

アレルギーのメカニズムをもう少し詳しくみてみましょう。体に病原菌などの異物が侵入してくると、体内では異物に立ち向かう抗体が作られます。いわば検閲官のようなものです。のこ抗体が異物を排除してくれるのです。抗体にはlgM、lgG、lgA、lgD、lgEと5つの種類がありますが、なかでもアレルギーに関係しているのがlgEという抗体。lgE抗体が肥満細胞(核の大きさから付いた名称。肥満に関係した細胞ではありません)に付着し、異物に過剰に反応して炎症物質を放出することで、アレルギーが起きてしまうのです。花粉症であれば鼻の粘膜、アトピー性皮膚炎は肌、ぜんそくは気道と、過敏な臓器にその症状があらわれます。俗にアレルギー体質といわれる人はこのlgE抗体が作られやすい体質のことで、遺伝的な要素が大きいといわれています。しかし発症にはさまざまな後天的な要素も関係していて、なぜアレルギーが起きる人と起きない人がいるのかなど、まだまだ未解明なことがあります。なにしろアレルギーの真犯人とされるlgE抗体が発見されたのでさえ1966年のこと。そうした意味でもアレルギーはまさしく現代の病気だということがいえるでしょう。ちなみにlgE抗体を発見したのは石坂公成博士夫妻、日本人の医師です。

生命の源が凝縮されたプラセンタ。いま注目される抗アレルギー作用。

現代アレルギーの治療には主にステロイド剤が使われています。これにはlgE抗体と肥満細胞が手を組んでまき散らす炎症物質を抑える作用があるのです。さて、ここでいよいよプラセンタの登場です。プラセンタには美白作用や、厚生労働省にも認可されている肝臓への効用のほかにも多岐にわたる薬理効果があり、そのひとつに抗アレルギー作用があります。アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくなど、一般的にステロイドを治療に使う病気に効果を発揮することが知られています。プラセンタにはさまざまな免疫抑制物質(妊娠初期因子、ビタミンD3、コンドロイチン硫酸、グルコミン酸など)が含まれていて、これらが複合的に働くことで、アレルギー反応や炎症反応を起こす物質の分泌を抑えたり、調節するものと見られています。また、この免疫調整作用に加えて、特にアトピー性皮膚炎に対しては、基礎代謝向上作用や創傷回復促進作用、肉芽形成促進作用などによって、肌をキレイにする効果も期待できるため、治療法のひとつとして注目されています。副作用やリバウンドの心配がない点も従来の治療薬とプラセンタの大きな違いといえそうです。プラセンタがアレルギーにも作用するとは、美容目的でプラセンタを愛用している人にとっては、ちょっと意外なことかもしれません。しかし生命の誕生のために、多くの栄養素や成分が凝縮されたプラセンタは、医療用製剤として使われてきた歴史があり、その可能性は未知数なのです。

ますます増え続ける花粉症。
  原因のひとつは1920年代の植林。

ところで花粉症の人が増えた原因にまつわるこんな話があります。昭和50年代から急激にスギ花粉の量が増え、それによって花粉症の人が急増したと考えられています。これらのスギは昭和20年代後半に荒れた山林の復興事業として植林されたもので、樹齢25~30年になる頃から大量の花粉を飛ばすようになったということです。花粉症の原因は他にも大気汚染やコンクリート建築による都市化、食生活の変化など、いくつか考えられます。しかしいずれもより良い暮らしを目指しながらも逆の結果を生んでしまった皮肉さが、防衛が過ぎて自らを傷つけるアレルギーのメカニズムをどこか思わせませんか?

参考資料:「プラセンタ療法と総合医学/吉田健太郎著(たま出版)」、「図解雑学・アレルギー/岡本友之著(ナツメ社)」、「花粉症の最新治療/斉藤洋三(主婦と生活社)」他


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